茶葉はちょっと黒い感じ。
あと、茶葉からも磯の香りがする。
この半年で夫が一番興奮したのが、こちらの煎茶だった。こんなに夫婦間で好みが分かれた緑茶は今のところ無い。
通算10年近く海外で過ごした帰国子女の夫の舌からすると、基本的に緑茶は全部同じ味がするらしい。どちらかというとフルーティな味わいの緑茶が好きな彼は、すっきり目の緑茶を飲んでも『これは緑茶。緑茶の味しかしない』と首をかしげてしまう事も多いのだが、その彼が文字通り、うはうは、と笑いながらこの緑茶を飲んでいた。正直、予想外だった。
素人テイスティング前の光景。
ちょっと構えてます。
夫が言うことには、この緑茶の味はパチュリー、タバコフラワー、月桂樹、あおさ、トゥルシー、といった所らしい(わからんわ)。素人の私にとっては、初回は『のりっぽいなぁ…あと色んな味が混ざりまくっていて難しいな』という、はっきりいえば飲み慣れない印象だった。ただ、何度か飲んでいって、少しずつ、少しずつ好きになっていった。
何というか、私にとっては、緑茶とは少し違う、不可思議に美味しい飲み物、という感じなのだ。全体をじわりとつつむ薄いミネラル感のある渋みの皮の中に、香りの宇宙が包まれている、不思議な飲み物。どちらかというと水出しより普通に淹れる方が、この緑茶特有の香りが楽しめるのでお勧め。
きっとこの緑茶こそスタンダードだ、と思っている地元の方もいらっしゃるんだろうな、と思うと面白かった。両親が九州出身の私は、もう少し甘い緑茶の方が『普通』に感じる。でも、こういう緑茶で育った方も日本にはいる。何だか新しい価値観に触れて興味深かったです。折に触れて、他の緑茶も試してみます。
帰国子女の夫はゴーヤが食べられない。
しかし、一夏に一度はゴーヤを食べたい!と思ってやった奴。
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