愛と研鑽の茶農家魂(かたぎ古香園 朝宮の粋)

この緑茶で、一つの完成形を味わわせて貰った。ここまで生産者のプライドを正面から感じるお茶は初めてだった。何だか挑戦状をたたきつけられているようで、わくわくしながら飲みきった。


安定感が抜群だった(はりねずみ)
美味く言えないけど、一句詠めそうな感じ(にゃじるし)


個性的なあさつゆが好みだったが、レビューは朝宮の粋、という煎茶について。一番生命力が強かったからだ。味を三つに絞るなら、テキーラ、よもぎ、もやし。自然由来のエキスが渾然一体と集まって、へいおまちっ、とカウンターにバンッと出されているような、力強いお茶であった。



このお茶の特性は他にもある。まず、他の煎茶に比べ、抜群に淹れやすい。余りにぴたっと味が決まるので、自分の煎じる腕が上がったのでは無いかと思った位。友人も同じ事を言っていたので、この緑茶を生産する職人の方が、意図して淹れやすいお茶を作っているのだと思う。

 

生産者の誠実さが良く分かると思ったのが、サイトの解説文である。緑茶の品種と味について平易な言葉でまとめられており、素人でも購入前に味の想像がつきやすい。


かたぎ古香園 (katagikoukaen.com)


通販がやや煩雑で、到着が遅めなのは玉に瑕だったが、届いてみれば余り気にならない。ここまで美味しかったら、地元にさぞ愛されているだろうと推察する。

 

この茶農家は、無農薬栽培の開始年が他の緑茶農家と比べても一段と早い。当時から生産者の方が、美味しいお茶とは何か、と突き詰めていかれたのだろう。この作り手の目は、飲み手の幸せに向けられている。まっすぐ消費者の目を見て語りかけてくるような、剛速球の緑茶だった。美味しく頂きました。又宜しくお願いします。


それにしても朝宮茶、本当に美味しいなぁ。


このほうじ茶もまろやかで好き(はりねずみ)
しかり。もっと大量に買っておけば良かったと後悔中(にゃじるし)

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