穏やかな精神の間(森内茶農園 眠り姫 AO-SORA)


良い感じに撮ろうと思って、なあなあになった写真。


お茶は人の作った工芸品だなあ、と改めて実感する緑茶だった。その名も眠り姫 AO-SORA。王道のお茶の味なのに、一瞬だけ小窓から異世界が覗くのは、台湾系の茶葉を使用しているからだろうか。木漏れ日の中で静かに目を閉じるような、ゆったりとした余韻のあるお茶だ。


サイトには派手な香りのHARU-SORAと、穏やかな香りのAO-SORAの二種が用意されていた。比べてみたかったが、HARU-SORAは売り切れで断念。でも、こちらも大当たり。


眠り姫 AOーSORA 80g - 森内茶農園 【こだわりの小さなお茶農家】 (ocnk.net)



お茶の色は淡くて良い感じ。



テイスティングでとれたのは、古い畳、牛乳、枯れ葉、ハクサイ、ライチ。まず渋みが先に立ち、少し遅れて甘みがやってきて、後味に渋みがざざっと戻ってきて酸味と一緒になる、という感じ。水出しにすると、この後味の部分がより濃く出るような気がする。


異世界感の差し色が絶妙だからだろうか。このお茶、飲んでいる内に不思議と、少しだけラッキーだった思い出を連想させてくれる。誂えた湯呑みの口当たりが良かった、とか、旅先でたまたま入ったお店のご飯が美味しかった、とか。久しぶりに行った水族館で高齢のナポレオンフィッシュがまだ生きていて再会出来た、とか(魚の方は覚えていないだろうが)。



何だか私の中にいい思い出だけを特別に書き留めている精神の間があって、お茶を飲んでいる間はその部屋に通されているよう。心地よい昼寝に近くて、職人さんが『眠り姫』とつけた気持ちが分かるような気がした。


この味と香りを腕と勘でつくっているのだから、本当に凄い。飲んでいる間、詩的な良い時間を過ごさせて頂きました。



工芸品を購入すると、大体感じのいいお礼状がついてきます。
コースター代わりに暫く使ってから捨ててる。




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