印雑、という品種の緑茶を幾つか飲んだが、正直謎が深まっている。多分、淹れ方による味の振れ幅が、比較的大きいのだろう。ふふふ、私の淹れにはまだまだ伸び代があるってとこだね(無駄にポジティブ)。
さて、そんな駆け出し煎茶人が今回レビューするのはこちらのお茶。2021新茶バージョン。
https://www.thes-du-japon.com/index.php?main_page=product_info&cPath=1_130_24&products_id=552
杏仁、ミント、オリーブ、唐辛子。いつも自分で味を見てから青鶴茶舗さんのテイスティングノートで答え合わせをするのだけれど、今回かなり飲んだ印象が離れているのも珍しい。それだけ、舌の上で七変化するお茶なのだ。一煎目と二煎目の違いもかなりある。
上記リンク先では、この印雑131という品種の数奇ななりたちが紹介されている。アッサムと日本の在来種の交雑由来で、その独創的な味わいが市場に浸透するまで、なかなか評価されなかったという。根洗とは、普及に力を尽くした開発者の指導によって選ばれた土壌だそうだ。製法もこの品種にあったものを選択しているとの事。
アッサムの方は超細かく品種を追求したのに、日本茶の樹の方は無銘の樹を使った勇気が凄い。どちらも厳選を重ねた結果なんだろうと思う。ブランドでなく美味しいものを、という事なんでしょうね。
優美でミステリアスで、お茶を飲んでいるというよりは、川端康成あたりの文學を溶かし込んだ液体を啜っているという感に近い。数日前に最後の一杯を飲んだはずなのに、もうどんな味かかなり怪しい。相当美味しかった、という記憶だけが、脳の奥にぼんぼりの灯りのようにともっている。また頂きます。
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